CARPE DIEM | BRAZILIAN JIU-JITSU(東京の柔術道場)

COLUMN

#14 柔術ライフ

Posted on 2014/10/06

やっと広尾道場が落ちついてきました。この2ヶ月は忙しさとストレスで体調を崩したりしていました。これからはまた練習などもできそうです。

たまには思い出話でも書いてみようかと思います。

麹町で小さな道場をやっていた時に比べると状況はかなり変わってきました。メンバーの数も多いし、「会社経営」の仕事がとても増えてしまいました。以前はけっこういい加減にやっていた経理なども今は真剣にやっています。僕がちゃんと経営しないとけっきょくは雇用しているスタッフが路頭に迷うからです。そして、最後は道場のメンバー達にまで迷惑をかけることになりかねません。

古参のメンバーさん達は「石川さんはすっかりビジネスマンになってしまった」と寂しい思いをしているのかもしれません。以前は毎日生徒さんと沢山スパーリングしたりしていましたが、今はなかなかそういうわけにもいきません。道場の数も増えたし、体力もずいぶんと落ちてしまいました。スタッフが指導している声をオフィスの中で聞きながらパソコンを叩いていることが多いです。

スタッフ達のことはとても大事にしているつもりです。僕の頭の中は常に彼らのことでいっぱいです。経済的には苦しくないか?疲労は溜まっていないか?将来のビジョンはあるのか?毎日楽しんでいるのか?彼らに聞いても「大丈夫です」と言うだけなので僕にはよく分かりません。

僕は選手の頃は常に柔術以外で生活の糧を得ていましたし、それを辞めて 自分の道場をオープンしたので「道場から給料をもらって生活するスタッフ」の経験はありません。だから彼らの気持ちがよく分からないのです。「自分の好きなことやって生活できるなんて最高だよ!」という人もいますが、そんな単純なものではないだろうなと思っています。

僕はウェイターのバイトなどをしながら柔術をやっていました。時給900円くらいだったので、週に5日、8時間働いても月収は15万円くらいでした。家賃や年金などを払うと毎月手元には5万円くらいしか残りませんでした。なんの贅沢もできなかったし、なんだか心が苦しい毎日でした。あぶないバイトもやりました。大企業の内定もあったのに、こんな生活を選んだ僕を親は許してくれませんでした。道場に仲間はいましたが、本当に心の奥の奥までを他人に見せることは僕はできませんでした。

「柔術だけをやって生活できる毎日」というものは僕には手に入れられないまま時は過ぎてしまいました。僕がこういうことを書くとうちのスタッフ達にはかなりプレッシャーがかかると思いますが、それくらいのプレッシャーで潰れるような奴は最初から要りません。プレッシャーのない世界などどこにもないのです。

ちょっと話がシリアスになり過ぎてしまいました。笑 そして、特になんの結論もない話です。ただちょっと書いてみたかったのです。別に苦労自慢したかったわけではありません。自分でその生活を選んだのです。それは苦労とは呼べません。

うちのメンバーさん達にはとても感謝しています。頻繁にスタッフ達をご飯に連れて行って下さったり、遠征の時はお餞別を下さったり。僕はそういうことも全くしてもらえませんでした。苦笑 おそらく可愛げの無い奴だったのだと思います。うちのスタッフ達はマジメで愛嬌があるのが多いので、何かしてあげたくなるのでしょう。甘やかされています。羨ましい。

たまには僕もご飯に連れて行ってください!

写真は5年くらい前のもの。この頃は僕が道場で一番強かった!

_YUK3208

 

 

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