CARPE DIEM | BRAZILIAN JIU-JITSU(東京の柔術道場)

COLUMN

#10 「蝶々の心臓」

Posted on 2014/04/03

このコラムは基本的には柔術に関することしか書かないつもりだったのですが、今回だけちょっと書かせてください。僕のフェイスブックを見ている方や、古い生徒さん達にとっては何も新しい情報はありません。ここで読むのを止めてください。いまだに僕のブログやフェイスブックなどを全く見たことがないという生徒さんもおられるようなのでここに書くことにしました。それと外国人の生徒さんにはちゃんと説明したことがなかったかもしれません。

先月、僕は「蝶々の心臓」という本を上梓させていただきました。柔術とは全く関係の無い本です。最近5歳になった僕の娘について書いたフォトエッセイのような本です。娘は重度の心臓疾患を持って生まれました。生命の危機に晒されたこともありましたが、3度の手術を経て今では症状は落ち着いています。しかし、これは手術では根治しない種類の疾患なのでこれからも一生付き合っていくしかありません。合併症などが起きないことを祈りつつビクビクしながら生活しています。

娘について、病気について、、僕が思うことはすべてその本に書いてあります。軽い文体で書いてはいますが、毎回夜中に泣きながら書いてきた文章です。心の中をさらけ出して文章にするというのはとてもストレスのかかる作業でもあります。しかし、この本を書いて良かったなと今は心から思っています。

柔術家という職業がありながら、写真や文章などでいろいろな活動をしているので生徒さん達にはちょっと後ろめたい気持ちがあるのも事実です。生徒さん的には「100%JIU-JITSU!!」「No Jiu-JItsu, No Life!」みたいな先生が理想なのかなぁとか思ったりします。僕はそうではありません。たぶん、娘が生まれる前からそうではありませんでした。格闘家の友人も少ないですし、話が合う人もほとんどいません。娘が生まれるまでは柔術というのは常に僕の「一番大事なもの」でしたが「人生のすべて」だと思ったことはありませんでした。

僕は柔術家ですが「父親」でもあり、そちらの方に自分の人生の価値を見いだしているのかもしれません。この5年間は「柔術」と「父親」の間でもがき苦しんだ5年間でした。いろんな辛い経験をして腹が据わりましたし、精神的にも成長できた実感があります。これは娘に感謝せなばなりません。もし僕のことを「良い先生だな」と思ってくださる生徒さんがおられるとすれば、それはすべて娘のおかげです。娘が生まれるまでは心に芯のない男だったと思います。

これからも「柔術」だけでなくて「写真」や「ボランティア活動」などにも積極的に関わっていくつもりです。そんなわけで結局最後は宣伝なのですが「蝶々の心臓」は全国の書店で販売されています。よろしくお願いします。印税の全ては僕がボランティアとして活動している「公益財団法人ドナルド・マクドナルド。ハウス・チャリティーズ・ジャパン」に寄付させていただきます。自分の懐に入る場合はガンガン宣伝しにくいでしょうが、この本に関しては1円も僕は利益が無いのでこれからもガンガン宣伝しようと思っています。

日本語が読めない生徒さんには申し訳ありませんね。いつか英語版が出せるように頑張ります。

 

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