CARPE DIEM | BRAZILIAN JIU-JITSU(東京の柔術道場)

COLUMN

#4 若者達

Posted on 2013/11/09

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そろそろツヨシが海外修行に出ます。ツヨシは毎年に4回くらいは海外に行っているのではないでしょうか。来年のヨーロッパ選手権にはツヨシに加えて、岩崎とユウスケも行かせる予定です。アキはその次のパンアメリカンに行かせようと思っています。

彼らがこんなに海外遠征できるのは多くの企業様&支援者様のお陰です。選手達から何かの見返りを期待して資金を提供して下さっているわけではありません。ただ「若い奴らを助けたい」というお気持ちで支援してくださっているのだと思います。本当に感謝しています。本来は僕が負担すべき費用の多くを出していただいていて自分の力不足を痛感しています。

僕も何度も海外遠征などをしてきましたが全て自費でした。ブラジルには3度行きました。アメリカにも数度行きました。お金を貯めるのが大変でした。練習時間を削って仕事してお金を貯めざるを得ませんでした。本末転倒だったのかもしれません。でも、どうしてもブラジルで修行がしたかったのです。「お餞別」を戴いたことも一度も無かったと思います。あまり可愛がられるようなタイプの若者ではありませんでした。

2004年の夏にやっとブラジルに行くことができました。サンパウロの空港に到着し、飛行機から降りて最初の一歩がブラジルに触れたときに涙が止まりませんでした。「やっと憧れのブラジルに来ることができた。。」あの時の気持ちは生涯忘れることはないでしょう。

2007年の自分の道場を開いてからは長期の遠征などできなくなってしまいました。これは仕方のないことです。現在、CARPE DIEM BJJにはフルタイムのスタッフが3名います。大した給料は払えていませんが、一応「柔術」で生活する者達です。僕はそういう立場になったことは一度もありません。「生徒」から「道場主」になりました。生徒だった頃は仕事をしていましたし、道場主になってからは経営などに忙殺されてきました。柔術の練習だけに集中できた期間など全くありませんでした。

スタッフ達には僕が夢見たような柔術ライフを送らせようと思い僕もいろいろと頑張っています。そして、僕が成し遂げられなかった夢を絶対に叶えて欲しいと思っています。試合結果が全てではありませんが、やはり彼らにはやってもらうしかない。メジャーな国際大会のアダルト・黒帯カテゴリーで表彰台に立つということ。これに集中させます。

僕が海外遠征を彼らに積極的にやらせているのには理由があります。トップ選手から最先端のテクニックを学んで欲しいということもありますが、それよりも海外に行くことによって自立した大人の男になって欲しいからです。海外ではうまくコミュニケーションが取れなかったり、トラブルに巻き込まれたり、不自由なことも多いでしょう。それを自分の力で対処することによって成長してほしいのです。

けっこう口うるさく指導もしています。風邪をひいても「自己管理ができてない証拠」だと注意しますし、「試合へのモチベーションが云々」とか言い出したら「出ろ。仕事だろ。いつもお世話になっている方々にお前達が現時点でできるお返しは戦うということだけだ!」と告げます。

彼らは同世代の友人と比べたらお金も無いだろうし、毎日の練習で体力的にもキツいこともあるでしょう。しかし、多くの柔術選手にとっては夢のような生活をしているのだということ、そしてそれは多くの方々の支援によって成り立っていることを毎日思い出して頑張って欲しいと思っています。感謝の気持ちだけは忘れて欲しくないです。

僕も含めて、みんな5年後は何をしているか分かりません。みんなそのころは独立してそれぞれに頑張っているだろうと思っています。柔術以外の仕事に就いている可能性も否定はできません。それでも良いと思っています。みんなが尊敬されるような男になり、社会に貢献していればそれで良いです。CARPE DIEM BJJのスタッフとして働いた経験が彼らのなんらかの糧になってくれればと思います。

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